講師プロフィール

わたしは、発達障害グレーゾーンの息子を子育てしている、2児の母です。

息子が2歳のとき、
「なかなか発語がない…」

そんな小さな違和感から、簡易的な発達検査を受けに行ったことがきっかけでした。

専門医から言われた言葉は、
「自閉スペクトラム症の特性があります」

正直、ショックでした。

まさか、我が子が……。

それと同時に、
「この先どうなるんだろう?」

将来への不安が一気に押し寄せてきました。

そこから、わたしのどん底の育児生活が始まりました。

息子が癇癪を起こすたびに、わたしも一緒に癇癪。

怒り狂って、息子の前で泣きじゃくって、
子どもに当たりまくる毎日でした。

外出先での困りごとも本当に多く、公園や病院に行った帰りは、
必ずと言っていいほど、泣きながら帰っていました。

子どもとどう関わっていいのかわからず、
最終的には


「この子と関わりたくない」
「一歩も外に出たくない」


そんな気持ちにまで追い込まれ、
家に引きこもるような生活を送っていました。

そんなある日、家で何気なく見ていたネットニュースで、
発達障害グレーゾーンの子を育てているママが、
我が子をお風呂場で亡くしてしまったという事件を目にしました。

そのとき、わたしはこう思ってしまったのです。

「このお母さんの気持ち、わかる……」

そう感じてしまった自分が、本当に嫌で、最低な母親だと思いました。

実は、子どもを授かるまでの人生も、決して平坦ではありませんでした。

結婚してから、なかなか子宝に恵まれず、
不妊治療を5年続けました。

やっとの想いで授かった双子の赤ちゃんを一気に失う!という
悲しい出来事もありましたが…

それでも、わたしはあきらめませんでした。
そのおかげで、念願だった長女を出産することができました。

そして、妊娠というのは本当に不思議なもので、次に授かった二人目の子は、
あの頃が嘘のように、ポンっと自然妊娠でした。

「これで、やっと思い描いていた子育てができる」

心から、そう思っていました。

だからこそ、その矢先に告げられた「発達障害グレーゾーン」という言葉は、
わたしにとって想像以上の出来事だったのです。

息子が3歳になると、姉が通っている幼稚園のプレにも通い始めましたが、
そこでも苦しさは増すばかりでした。

周りの子どもと違う。
周りのお母さんと仲良くなれない。

うちの子だけ違う動きをして、すぐに脱走してしまう。

そんな日々が本当に苦しくて……

唯一、民間の療育に通わせているその時間だけが、わたしにとっての安らぎでした。

それでも、

「このままじゃいけない」
「今の子育ての状況を、何とかしなきゃ」

そう思ったある日、1冊の本を手に取りました。

それが、脳育ての本でした。

この本が、わたしにとっての希望の光でした。

「この脳育てにかけたい」

そう強く思ったのです。

わたしは一生懸命、
「言葉が出てくるように」と願いながら療育に通わせていましたが、

実は…

根本的な脳育てを、家ではいっさいしていなかったことに気づきました。

この本をきっかけに、徹底的な「脳育ての土台作り」の生活が始まりました。

すると、驚いたことに、少しずつ癇癪が減っていったのです。

言葉も増え、語彙力も増し、言葉の理解力が深まってきたことで、
少しずつ見通しを立てられるようになりました。

息子が5歳の年中さんになった頃、
1週間の予定を把握できるようになりました。

もちろん、まだまだ課題はあります。

それでも、外出先での困りごとは、驚くほど減りました。

あの頃、泣きながら帰っていた自分を思うと、
本当に大きな変化だと感じています。

そんな中で出会ったのが、「ママの心を整えてから始める」
ポジティブ心理学に基づいた、ポジティブ子育てでした。

正直に言うと、脳育てをがんばっていたあの頃のわたしは、

「ちゃんとやらなきゃ」
「もっと頑張らなきゃ」

と、心がまったく休まっていませんでした。

そんなときに出会ったのが、


「まず、ママの心を整えることから始める」


というポジティブ子育ての考え方でした。

子どもを変えようと必死だったわたしに、

「ママが笑っていていい」
「完璧じゃなくていい」

そう言ってもらえた気がして、身体の力が抜けたのを覚えています。

「あ、わたし、もう一人で頑張らなくていいんだ」

そう思えたあの日が、今のわたしの、すべての始まりでした。

子どもを変えようとしていたわたしが、
「まずママ自身が変わることが近道なんだ」と心から気づいた瞬間でした。

完璧なママじゃなくていい。
力を抜いていい。
とにかく、笑顔でいればいい。

そう思えるようになり、脳育てを少し緩めながら、
ポジティブ子育て × 脳育ての育児がスタートしました。

すると、また驚くことが起こりました。

息子が、メキメキと成長していったのです。

幼稚園では、着席できない。ルールが守れない。
そんな子でしたが…

少しずつ園のルールに慣れ、少しずつお友達とも関わるようになり、
今では周りを見ながら、先生の指示に従って集団生活をがんばっています。

そして、子どもの成長とともに、わたしの中にも、ある想いが芽生えていきました。

この経験を活かして、誰かの役に立てるお仕事がしたい

そう強く思うようになり、わたしはポジティブ子育てアドバイザーとしての活動を始めました。

発達障害やグレーゾーンの子育てママでも、自立しておうちで起業できる。

そんな新しい働き方を、まずは自分自身が成し遂げたいと思い、ママの自立支援活動もスタートさせました。

うまくいかない時期もありました。

それでも諦めずに続けた先で、少しずつ形になっていきました。

そして、安定した収入の形をつくりたいと思ったとき、わたしはもうひとつのチャレンジを始めました。

それが、
療育ママのための手ごねパン教室です。

もともとパン作りは、わたしにとって心が落ち着く大切な時間でした。

でも、「パン教室をやりたかった」というよりも、
療育ママたちが安心して集まれて、悩みを話せて、ほっとできる居場所をつくりたかった

それが一番の理由です。

パン職人でもありません。
特別な資格があったわけでもありません。

それでも、「同じ立場のママが安心できる場所なら、わたしにもできる」

そう思って、一歩を踏み出しました。

初回のレッスンは、ありがたいことに満席
翌月のレッスンも満席となり、ここでもまた
「わたしの経験は、ちゃんと誰かの役に立つ」そう実感することができました。

今、これからの自分の人生が、とても楽しみです。

わたしは、今ここにいるのは、ポジティブ子育てに出会えたおかげだと、
心から思っています。

発達障害やグレーゾーンの子育てママだからこそ、この経験は、必ず強みになります。

もし今、過去のわたしと同じように「どうしたらいいかわからない」と悩んでいるなら、
あなたにも、必ず道はあります。

この場所が、その一歩のきっかけになれたら嬉しいです。